「英語は小さいうちからがいい」と聞くものの、英会話教室や高額な教材には少しハードルを感じます。

今、注目されているのが、家庭の中で英語に触れる「おうち英語」です。

特別な英語力や準備がなくても始められ、日常生活そのものが学びの場になるのが魅力。

一方で「本当に効果があるの?」と不安に思う方も多いはず。

本記事では、おうち英語の基本と始め方をわかりやすくご紹介します。

おうち英語とは

「おうち英語」とは、子どもが日本にいながら、家庭の中で英語に触れる英語教育の方法です。

英会話教室に通ったり家庭教師を雇ったりせず、親が子どもに合った形で英語環境を整えます。

日常生活の中で英語の音や言葉に触れさせるため、無理なく続けやすいのが魅力です。

一方で、「やり方が合っているのか」「本当に効果があるのか」と不安を感じるママも少なくありません。

明確なルールや正解がないからこそ、難しく考えすぎず、親子で楽しむことが大切です。

幼いうちから英語に触れる環境を整えることが、英語習得のコツとなります。

にゃんこママ

おうち英語のメリット・デメリット

おうち英語はいいことばかりではない?メリット・デメリットを見ていきましょう。

おうち英語のメリット

おうち英語の大きな魅力は、海外経験や高額な教育費がなくても、英語力を伸ばせる可能性があることです。

海外経験がなくても英語力が伸ばせる

自宅にいながら、英語にたっぷり触れることでネイティブに近い力が育つ例もあります。

英会話教室や留学が不要

高額なスクール代や送迎の手間がなく、日常生活そのものが英語学習になります。

費用を抑えやすく続けやすい

月謝や教材費が最小限で済むため、家計への負担が少なく長く続けられます

親の英語力がなくてもOK

英語を教える必要はなく、英語に触れられる環境を用意するだけで始められます。

0歳からスタートできる

小さいうちから英語の音に慣れることで、発音が良くなり、英語への抵抗感がなくなります。

英語を英語のまま理解する力が育つ

日本語に訳さず、感覚的に英語を理解できる土台が作られます。

子どものペースで進められる

時間や量を自由に調整でき、忙しい毎日の中でも無理なく実践できます。

おうち英語のデメリット

デメリットもきっとあるはず…。確認していきましょう。

効果を実感しにくい時期がある

成果がすぐに見えにくく、「本当に身についているの?」と不安になることがあります。

継続は親の関わり次第

教室のような強制力がないため、忙しいと後回しになりがちです。

進め方に迷いやすい

明確なカリキュラムがないため、教材選びや方法に悩むママも多いです。

アウトプットの機会が少なめ

自宅中心の学習なので、実際に英語を話す場が不足しやすくなります。

親の不安が子どもに伝わりやすい

「これで合っているのかな?」という迷いがあると、続ける自信を失いやすくなります。

環境づくりに工夫が必要

テレビや動画任せになりすぎると、ただの“視聴”で終わってしまうこともあります。

おうち英語は「完璧を目指さない」ことが続けるコツなのですね。

にゃんこママ

おうち英語はお金をかけずにできる?

英語学習を始めようと思うと、まず教材の価格に驚かされます。

英語の本や教材は輸入品が多く、どうしても高くなりがちです。

英語教室へ通わせるより、本当におうち英語はリーズナブルなのでしょうか。

英語の絵本は意外と高価

手頃なものもありますが、多くは1冊2,000円前後が相場で、3,000〜4,000円するものも珍しくありません。

セット販売になると数万円になることも。

最初から購入せず、図書館で洋書絵本を借して試してみるのも安心な方法です。

教材費も負担になりやすい

読み聞かせだけでなく、フォニックスやスペルを学ぶ教材も必要になります。

専門教材の中には高額なものもあり、手軽なものでも月額1,500円程度かかる場合があります。

合わずに使わなくなることも

せっかく購入しても、子どもの好みに合わず続かないことはよくあります。

特に小さいうちは集中力が続きにくいため、まとめ買いは要注意

少しずつ試しながら、お子さんが楽しめる教材を見つけていくことが大切です。

すぐにお金をかけずに、図書館の本で英語をならすといいですね。

にゃんこママ

おうち英語を続けるコツ

おうち英語でいちばん大切なのは、「続けられるかどうか」です。

どんなに評判のよい教材をそろえても、使い続けなければ英語力は身につきません。

英会話教室のように決まった時間や場所がない分、子どもだけでなくサポートするママ・パパの気持ちの維持も大切になります。

まずはゴールを決めることがポイント

どこまで英語を身につけたいのかを考え、年齢に応じて親子で目標を共有しましょう。

小さいうちは、保護者が「こんな力を育てたい」というイメージを持つだけでも十分です。

無理のない時間設定を

最初は朝の10分、夕食前の30分など短時間からスタートし、生活リズムに組み込むのがおすすめです。

予定通りにできない日があってもOK。

別の時間にやるなど、柔軟なルールを決めておくと続けやすくなります。

叱らないことが長続きのコツ

教材を嫌がったからといって叱ってしまうと、英語そのものが苦手になることも。

楽しさを大切に、気長に向き合いましょう。

仲間づくりでモチベーションアップ

親子だけで頑張るのがつらくなったら、SNSなどで同じようにおうち英語に取り組む仲間を見つけるのも一つの方法。

共感できる存在があると、続ける力につながりますね。

にゃんこママ

おうち英語の始め方

それでは無理なくスタートできる方法をご紹介します。

おうち英語は、まず英語のインプット量を増やすことが大切です。

基本は、次の3つから始めてみましょう。

1.英語のかけ流し

YouTubeなどで子どものレベルに合った音声を流します。

意味を理解させようとせず、英語の音に慣れることが目的です。

まずは英語の歌からがおすすめです。

2.英語の絵本

絵と英語を結びつけて理解できるため、記憶に残りやすいのが特長です。

語彙レベルに合った「Graded Readers」や定番のロングセラーから試すと安心です。

英語の動画

動画配信サービスやYouTubeを活用すると、発音やリズムを自然に身につけられます。

楽しみながら学べますが、見せすぎには注意しましょう。

英語を学べる知育玩具

遊びながら英語に触れられるため、子どもが自発的に学びやすくなります。

発達段階や興味に合ったものを選ぶことが大切です。

おうち英語で気をつけること

おうち英語のメリット・デメリットを理解したうえで、ここでは、親として意識しておきたい大切なポイントをまとめました。

褒め方は“結果”より“できたこと”に注目

お子さんが成長を見せたときは、「すごいね!」だけで終わらせず、「〇〇ができるようになったね」と具体的に伝えましょう。

「褒められるために頑張る」状態が続くと、外からの評価が目的になってしまいます。

できるようになった事実をそのまま言葉にすることが、内側からのやる気につながります。

英語と日本語を一対一で教えない

「cat=猫」「study=勉強する」といった直訳を答えとして教えるのは控えましょう。

日本語を介して理解する癖がつくと、英語を英語のまま理解する力が育ちにくくなります。

映像や状況と一緒に英語に触れさせることを意識したいですね。

子どもに合ったレベルの教材を選ぶ

難しすぎる教材は、理解できずにやる気を失う原因になります。

今のレベルより「少しだけ上」を目安に選ぶことで、無理なく英語力を伸ばしていくことができます。

「英語=お勉強」という意識を持たせない

特に6歳頃までは、意識しないまま英語に触れる「自然なインプット」が効果的と言われています。

「お勉強の時間だよ」と声をかけるよりも、遊びや生活の一部として英語に触れられる環境を整えてあげましょう。

動画は時間を決めて上手に活用

英語動画は便利ですが、長時間の見せっぱなしは避けたいところ。

1日の中で見る時間や長さをあらかじめ決めておくと安心です。

親の“ジャパングリッシュ”は控えめに

「英語+日本語」を混ぜた話し方は、親が多用すると子どもが混乱しやすくなります。

子ども自身が混ざった表現をするのは成長過程として自然ですが、親はできるだけ分けて使うことを意識しましょう。

英語に触れやすい環境を整えることが何より大切ですね。

にゃんこママ

まとめ

おうち英語は、英会話教室に通わず、家庭の中で英語に触れる環境をつくる英語教育の方法です。

親が英語を教える必要はなく、日常生活の中で英語の音や言葉に親しませるのが特徴です。

0歳から始められ、英語の音に慣れることで発音が良くなり、日本語に訳さず英語を英語のまま理解する力の土台が育ちます。

費用を抑えやすく、子どものペースで続けられる点も魅力です。

一方で、成果が見えにくく不安になったり、教材選びに迷ったりすることもあります。

大切なのは完璧を目指さず、短時間でも英語に触れる習慣を続けること。

楽しみながら英語に触れられる環境づくりで、親子で楽しみながら続けたいです。